地域の物語を紡ぐ建築
現存12天守の一つである丸岡城天守を望む霞ヶ城公園内の施設を再編成し、一箇所に集約した市民と観光客の交流を生み出す観光情報センターである。丸岡地域全体の新しいゲートとなり、周辺地域への周遊を促すための拠点となる施設をつくる。周辺からの視線を遮らない平屋とし、周辺からも天守が望める配置計画とした。室内は大スパンの無柱空間を実現し、室内からの眺望を最大限生かす計画とした。丸岡城天守と豊原寺跡、白山を直線で結ぶ軸線をコンセプトに、越前織をモチーフとしたドレープ状の屋根をくぐり丸岡城へ向かう、地域性を取り込んだ建築を目指した。
基本計画からヒアリングを通して地域の声を聞き、施工時は現地拠点で情報発信や地元高校生を中心としたワークショップを継続的に行い、施設への愛着づくりを行なった。
丸岡城周辺整備基本計画プロポーザル選定
所在地:福井県坂井市丸岡町霞町/休憩所・展示・飲食・事務所/建築面積:1,166㎡/延床面積:1050㎡/構造規模:鉄骨造・平屋
設計監理:TIT + HYAKKA/構造設計:佐藤淳構造設計事務所/電気設備:周戸設備計画/機械設備:影長設備計画/外構設計:緑建設計/外構デザイン:カネミツヒロシセッケイシツ
照明デザイン:岡安泉照明設計事務所/サインデザイン:グッドモーニング